BQMAPの公演に行く理由【ボーガーは読め】

BQMAPの舞台「月感アンモナイト」「パノラマスイッチ」を見てきました。
感想も交えながら、なぜこの舞台に行くかを書いていくので、なにか感じ取ったボーガーはぜひ、次回以降の公演からでも行ってみてほしいと思います。(俺がブログを書くのが遅いばかりに今回公演は厳しいかもしれん...すまない)
そして僕とボーグバトルをしましょう!

カブトボーグ声優が出ている

天野河リュウセイ役の知桐京子さんとロイド安藤、ガルフストリーム笹本などをやられていた前田剛さんが出ています。カブトボーグは自分にとって死んだ後まで大好きな作品でしょうが、カブトボーグにお金をたくさん使ったかと言うと正直全然使っていません。中古の高いボーグマシンを買ったりしても制作陣に還元されるわけではないですし、かといって最早カブトボーグに金を払う方法はほぼないので、一流ボーガーのお二人の活躍の場所を訪れるのは至極当然なことでしょう。
一宿一飯の恩は返す、それが義理人情ってもんだ」とリュウセイさんも言っていましたしね!(ボーグ祭でまずい飯を食った記憶しかないが)

文豪ファンもご満悦

私はミステリオタクではないし、乱歩の作品をたくさん読んでいるわけでもないですが、好きな文豪を聞かれたら江戸川乱歩と答えるでしょう。
この2作品も芥川龍之介江戸川乱歩が主人公なだけあって、各所に彼らの作品のネタが散りばめられています。
龍之介の作品は、浅学故あまり拾えていないですが誰でもわかる「羅生門」「蜘蛛の糸」に加え「杜子春」なんかも出てきました。
乱歩の作品では、タイトルの元になっている「パノラマ島奇譚」はもちろん、「押絵と旅する男」「屋根裏の散歩者」あたりを読んでおくとニヤニヤできたでしょう。
自分が気づいていないだけで、他にもあるかもしれません。気になって台本も買ってしまいました。

自分はカブトボーグに出てくる競馬ネタを調べあげるようなタイプの人間なので、 こういう元ネタが散りばめられた作品を見ると原典に当たりたくなってしまうのです。
時間がかかるし、ハズレも多いのですが楽しい作業です。
しばらくは乱歩キッズとして読みまくるはめになりそう...青空文庫で無料なので皆さんもカブトボーグばかりしていないでまともな本も読みましょうね。

考察しがいのあるストーリー

要所要所で、一つ一つの言葉の意味、どうしてこうなったのか、これからどうなるのか等考えながら見ていました。
何も考えずに見られる快活な劇も素敵ですが、伏線やギミックが組み込まれたストーリーが好きです。
これはカブトボーグでも同じことで、やはり一つ一つのシーンの意味やなんでこんな言葉を言うのか、謎会話をするのかといったことを考えるのがとても楽しいです。
最早、どこでどうなるか誰が何言うか記憶してしまっているのでこういう楽しみ方しかできないという事情もあるのですが...(記憶を消してカブトボーグを1から見たい部)

今回見たのは月感アンモナイトとその続編パノラマスイッチの2部ですが全くお話は解決していません。来年の9月に最終章をやるそうです。
月感アンモナイトの初演が94年、パノラマスイッチの初演が2005年らしいので、初回から見ていた人は11年待った挙げ句、2部を見ても解決せず、14年後に最終章を見るということになるんでしょうか... 出会ったのが今年でよかったかもしれない。
ところでカブトボーグも10年くらい続編や復刻の気配がありませんが、もうすぐ出るのでしょうか? 詳しい人がいたらこっそり教えてほしいです。

この作品は見る順番も非常に大事です。
順当に行くなら1作目の月感アンモナイトから見るべきでしょうし、私も絶対そっちのほうがいいと思いました。
ただし知桐さんに聞いたところ演者によってはパノラマ→アンモナイト→パノラマがサイコー!派もいるらしいです。きっとこの順番で見たら同じ話でも全く印象が変わることかと思います。私はもうこの手順をふむことはできないので、想像に過ぎませんが。
カブトボーグでも、初心者はどこから見るべきか議論は非常に根深く、1話から順番に見せるべき派や、1話は意味がわからないので強い話を見せてまずは興味を惹かせる派など様々な考え方があると思います。これだけで1記事かけるのでその話はまた次回以降にしたいですが、同じことだと考えて下さい。
ちなみに私はカブトボーグは1話から見てほしいなと思います。

ひと通り見たあと、2周目見るのも全然ありだと思います。カブトボーグで例えると52話まで見たあと1話に戻ってからが本番だという経験を皆さんしていると思うので、そんな感じです。

お得感のある価格設定

二公演観て8000円、台本は1冊1000円で使ったのは合計1万ほど。正直非常に助かる値段設定で、無理のない範囲で行くことができました。
それでいて演出や小道具に至るまで充実していると思いますし、ストーリーも今まで見た作品はすべて面白かったので非常に満足感お得感があります。

私は他作品のファンもやっている都合上、他の劇団の舞台にも割と行くのですが、正直BQMAPと比べるとめちゃくちゃ高いんですよね…チケットも物販も。
私の行っている他所の劇団では、演者と話したり2ショとったりサインもらったりするので課金が必要なんですが、話せる時間が短かったり、舞台自体がそんなに刺さらなかったり、苦しいこともあるこの活動で良心的存在です☆

カブトボーグの話をしてもいい

ボーグバトルの禁断症状が出ないようにするのに役立ちます。ちなみに詳細は述べませんが、私が思った点はカブトボーグがパクったと言われても仕方ないレベルでのシンクロ率でした。

おわりに

舞台作品で本当に好きになれるってなかなか難しいんです。アニメや映画と比べてお金がかかりますし、現地に行かなければいけないので、どうしても数を見られないのが理由です。見返すことも気軽にはできないですしね。
そんな中、月感アンモナイトシリーズは非常にポテンシャルを秘めている作品だと思いました。最終章を見て大絶賛するかもしれないし、え~ってなるかもしれないし、そこはまだ全然わからないのですが、きっと前者であることと思います。